2025/06/09
近年、都市の風景に変化が訪れています。ガラスやコンクリートの無機質な建物の間に、ぬくもりを感じる「木」の空間が増えてきているのです。実は今、宿泊施設や中高層ビルなど、大規模建築物の分野で「木造」が静かなブームを巻き起こしています。
木造建築というと、古民家や戸建て住宅をイメージされる方が多いかもしれません。しかし最近では、技術の進化により、5階建て、10階建て、さらには18階建て以上の木造ビルも登場。単なるノスタルジーではなく、持続可能な社会を支える「次世代の建築素材」として、木材が再評価されているのです。
主な理由は以下の通りです:
環境負荷の低さ
木は二酸化炭素を吸収して育ち、建材になっても炭素を固定し続けます。つまり、木造建築を増やすことは、温暖化対策にもつながるのです。
断熱性・調湿性の高さ
宿泊施設では、快適性が何よりも重要。木材は断熱性が高く、湿度を自然に調整するため、エアコンに頼りすぎない快適な室内環境を実現します。
施工期間の短縮
プレカットやモジュール工法を用いた木造は、工期が短く騒音や粉塵も少ないため、都市部の建設現場にも向いています。
林業の活性化・山の再生
国産木材を使うことで、長らく衰退していた林業が再び動き出しています。手入れされず荒廃した山々が、伐採と植林の循環を通じて再び生きた森へと変わりつつあります。木造建築を選ぶことは、山を守り、自然との共生を支える行動でもあるのです。
すでに世界では、木造超高層ビルの建設が進んでいます。たとえばノルウェーの「ミェストルネ・タワー」(18階建て)は、世界最高の木造ビルとして知られ、観光地としても注目されています。
日本国内でも、東京・神田に建設された「PORT PLUS」は、地下1階地上11階建ての木造ビル。環境意識の高い企業が入居し、「木のオフィスビル」という新たな価値を発信しています。
宿泊施設では、富山県の「星のや富山」や、北海道の「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」など、自然との調和を重視した木造リゾートが人気を集めています。都会の喧騒から離れ、木の香りに包まれながら過ごすひとときは、心身ともにリフレッシュできる特別な体験となるでしょう。
そして、2025年の大阪・関西万博のシンボルとなるのが、**「大屋根のリング」**です。
日本全国から集めた約4万本の国産木材を用いてつくられる直径約615メートルの巨大な木造構造物で、まさに“木の国・日本”の技術と文化の象徴とも言える存在です。林業や地域のつながりを可視化するこの建築は、サステナビリティとデザインの融合として、世界から注目を集めています。
建築には、単に「住む」「泊まる」「働く」以上の意味があります。木造建築には、以下のような新たな価値が秘められています。
地域産材の活用による地方活性化
木育(もくいく)としての教育的効果
被災地での再建・仮設住宅としての柔軟性
デザイン性の高さと人の心理へのやさしさ
林業再生と生態系保全につながる社会貢献性
また、木造でありながら耐火性能や耐震性能も十分に確保できる技術が進んでおり、「木=弱い」という先入観は過去のものになりつつあります。
都市の中で活躍する木造建築。その流れは、私たちの暮らしにも確実に広がっています。
木の家に一歩足を踏み入れた瞬間、ふわりと香る木の匂い。裸足でもやさしい床の感触。夏は涼しく、冬はほんのりあたたかい室内。木には人の心を穏やかにし、家族の時間を豊かにする不思議な力があります。
もし、これから家を建てるなら。毎日を過ごす空間こそ、自然のぬくもりに包まれた「木の家」を選んでみませんか?
自然を大切にしながら、快適に暮らせる木造住宅。未来に残したい、本物の心地よさがそこにあります。
木の家で暮らしたい、木の家を建てたいとお考えの方は、お気軽にコスモへご相談ください。
上質な家をあなたのために~こだわりの木の家を~
愛知県豊明市にある「株式会社コスモ」は、愛知県奥三河で育った木材を厳選し、他では見ることのできないこだわりの木の家を建てています。
木の家の良さは実際に触って歩いて、木肌に触れること。
コスモでは、お客様のご希望に丁寧に耳を傾け設計し、素材を知り使い方を熟知した職人が丁寧に施工、アフターケアまで力を入れております。
自然素材をたっぷり使った住まいで、ご家族がいつまでも長く健康で心地よく暮らせる家づくりをします。
日本の伝統的な建築工法を継承しているコスモでは、お客様の思い出を形に「古民家再生」プランもご提案しております。
住まいにまつわる困りごとがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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