2023/05/02
【家づくりの見落としポイント】巾木について
巾木をご存じですか?家を建てるとき、建具やキッチンなどの設備にはこだわって検討されますが、巾木はスルーされちゃう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、巾木のメリットや選び方についてお届けします。これから家を建てる人やリフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
巾木とは?
巾木とは、床と壁のつなぎ目に取り付ける部材のことを言います。
これは、汚れや衝撃から壁を守るために必要なものです。時々、デザイン性重視の方や「埃がたまるから」という理由で巾木なしを希望される方もいらっしゃいますが、10年20年と暮らしていくためには、巾木をつけることをおすすめしたいです。
巾木のメリット
- 床と壁の境目をきれいにみせる
- 断熱性が高まる
- 掃除機などが当たっても壁に傷がつかない
- 床にこぼれた水分が、壁に染み込むのを防ぐ
巾木の選び方
家を建てるときには、施主様から要望がないと、床や壁、予算に合うように施工会社が巾木を選んでしまうこともあります。
巾木の選び方で部屋の雰囲気が変わりますので、建てた後に後悔しないためにも細部にまでこだわってくださいね。
■床の色と合わせる。
巾木選びのの王道パターンです。キズや汚れも目立ちにくく自然な印象になります。巾木を目立たせたくない場合は、より厚みの薄いものや高さが低いものを選ぶとよいでしょう。
■壁の色と合わせる
巾木を壁の色に合わせると空間が広く感じられます。さらに建具もすべて白で統一するとより広く感じられます。
■梁に合わせる
梁や建具の色に合わせると、アクセントになり部屋にメリハリがつきます。
■デザインに合わせてアクセントに
空間配色の基本は、3色以内にまとめること。この部屋の場合は、白+ブルー+ウッドで、個性的かつオシャレに仕上がっています。
階段の巾木はどうする?
階段はより広くすっきり見せるためや掃除の手間を省くために、巾木をつけないことも多いです。しかし掃除機をかける際に壁に傷が付きやすく、壁紙もはがれやすくなりますので、階段に巾木をつけることもお勧めします。
■階段全体につける
巾木が一直線なので掃除はしやすいですが、階段の存在感が目立ち昔っぽいデザインになりがちです。巾木をより薄くするとすっきりします。
■壁の色に合わせる
巾木が一直線なので掃除がしやすく、空間に一体感がうまれ階段も広く感じられます。色を分けるため費用がプラスされます。
■踏板のところにだけ巾木をつける
掃除機の傷がつきやすい部分のみ巾木をつけて、傷がつきにくようにしています。蹴上の部分はあえてつけず、掃除の手間を省きます。
■階段に沿って巾木をつける
目立ちにくく、壁も傷みにくく、理想を叶える巾木のつけ方ですが、手間のかかる作業ですので費用の負担は大きくなります。
■巾木をつけない
シンプルで空間がすっきりします。ほうきや雑巾を使うなどして、壁に傷が付かないようにお掃除するのがおすすめです。
巾木の役割や空間のイメージをご理解いただけましたでしょうか。
巾木は家に占める面積としては小さいですが、色や柄によって部屋の印象が大きく変わりますので、細部にまでこだわってくださいね。
このように細部までこだわれるのが、注文住宅のメリット。お客様の要望をどんどん伝えてくださいね。
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