実例でわかる、古民家再生のはじめ方

「古民家って、なんだか素敵」
太い梁や味わいのある建具、長い年月を重ねてきた佇まいに、心惹かれる方も多いのではないでしょうか。
一方で、
「寒そう」「暗そう」「大変そう」
そんな不安が頭をよぎり、なかなか一歩を踏み出せないという声もよく聞きます。
今回は、古民家再生を検討し始めたばかりの方に向けて、
実際の施工事例を交えながら、
「古民家再生で何ができて、どう変わるのか」をご紹介します。
まず知っておきたい、古民家再生でできること・できないこと
古民家再生は、「昔の家をそのまま使う」ことではありません。
今の暮らしに合うように、整え、受け継いでいく住まいづくりです。
できること
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間取りを見直し、暮らしやすくする
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耐震・断熱性能を高め、安心・快適に暮らす
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古材や建具を活かし、唯一無二の空間をつくる
注意が必要なこと
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すべてを新品同様にするのは難しい
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家の状態によって、工事内容や費用が変わる
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新築よりも、じっくり時間をかける必要がある
大切なのは、古民家の特性を理解したうえで向き合うことです。
実例①|昔ながらの間取りを、暮らしやすい空間へ

こちらは、田の字型の間取りを持つ、昔ながらの日本家屋。
部屋が細かく仕切られ、日中でも少し暗い印象がありました。
再生のポイント
- 田の字型の半分は板の間にして暮らしやすい空間に。
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板扉を閉めれば客間としても使え、田の字型の良さも残す
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使われなくなっていた部屋も、暮らしの中心へ
「古民家は使いにくい」というイメージも、
間取りの工夫次第で大きく変わります。
実例②|寒さ・暗さへの不安をどう解消したか

古民家再生でよく挙がるのが、寒さや暗さへの心配です。
この住まいでは、
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断熱性能を高め、冬でも快適に
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吹き抜けを設け、自然光をたっぷり取り込む
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梁を現しにして、明るさと古民家らしさを両立
見た目の雰囲気はそのままに、
性能は今の暮らしに合わせて整えました。
実例③|「残すところ」と「変えるところ」の考え方

古民家再生で大切なのは、すべてを残すことでも、すべてを変えることでもありません。
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残したもの
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太く立派な梁
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思い出の詰まった建具や欄間
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変えたもの
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水まわり設備
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生活動線
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見えない構造部分や断熱
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「この家らしさは何か」を見極めながら、
暮らしやすさとのバランスを取っていきます。
検討初期の方が、最初にやってほしい3つのこと
古民家再生を考え始めたら、まずは次の3つがおすすめです。
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家の状態を専門家に見てもらうこと
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家族で“残したいもの”を話し合うこと
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新築と古民家再生、両方の話を聞いてみること
比べてみることで、自分たちに合う選択が見えてきます。
古民家再生は「家の可能性を知ること」から始まる
古民家は、
「壊す」か「そのまま住む」か、の二択ではありません。
これまでの歴史を大切にしながら、
これからの暮らしに合う形へと整えていく。
それが、古民家再生という住まいづくりです。
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