2024/07/27
「自然素材の住宅とは、どのようなものなの?」
「自然素材の住宅に住むと、どんないいことがあるの?」
住宅選びをする中で「自然素材の住宅」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。住まいの多様化も進んでいる今。自然素材の住宅について気になっているのであれば、理解を深めておきたいですよね。
今回の記事では、自然素材の住宅の特徴を詳しく解説します。価格相場やメリット・デメリットも紹介するので、自然素材の住宅が気になるという方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
この記事のポイント
目次
「自然素材の住宅」とは、化学物質を使用せず天然の素材を使った住宅を指します。主に、無垢材・漆喰・珪藻土などが自然素材の住宅に使われています。
健康にも配慮した暮らしを実現させたい方にも、人気がある自然素材の住宅。
木材のぬくもりを感じられることから、ナチュラルな暮らしや雰囲気重視の暮らしを実現させたい方にも人気があります。
自然素材の住宅の一般的な価格相場は、坪単価が約65万円です。
坪単価とは、一坪(約3.3㎡)あたりの価格を指します。自然素材の住宅の1㎡あたりの価格相場は、約20万円です。
国土交通省「建築着工統計調査(令和3年)」によると、全国の一戸建における1㎡あたり工事費予定額は、18万円。
戸建住宅の建築費用と比べても、自然素材の住宅の価格に大きな差がないことがわかります。
ただし、自然素材と一言でいっても使われる素材の種類が変わると、住まい全体の価格も異なります。自然素材の住宅を検討するときは、どのような建材を使うかを考慮しておく必要があります。
また、新築購入時だけではなく修繕などの費用もあわせて考えておくと安心です。
住宅のプロにシミュレーションをしてもらうこともできるため、費用面でお悩みの方は工務店などに相談をしましょう。
【参考】(新築住宅)利用関係別、構造別、建て方別(住宅の工事費)/戸数、床面積、工事費予定額、1戸あたり工事費予定額、1平米あたり工事費予定額
自然素材の住宅のメリットは、以下の7つです。自然住宅に住むメリットを理解した上で、マイホームを建築しましょう。
自然素材の住宅は、自然の美しさを活かしたデザイン性の高い家づくりができます。
木材のぬくもりを感じられるナチュラルテイスト・モダンテイスト・アジアンテイストなど、どのようなテイストの住宅にも馴染みます。
お部屋の模様替えをした際も、統一感を作りやすくなるのが自然素材の住宅の強み。デザイン重視で住まいを検討している方にも、自然素材の住宅はおすすめです。
一年を通して快適に過ごせるのも、自然素材の住宅の魅力です。
自然素材の住宅は断熱性・蓄熱性が高いため、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境をつくれます。必要以上に冷暖房システムを使わないため、光熱費の削減にもつながります。
季節に関係なく快適な住空間をつくりたい方は、自然素材をたっぷりと使った住まいを選んでみてはいかがでしょうか。
自然素材の住宅は、スギやヒノキなどの天然素材が使われていることもあります。
アロマオイルにも使われているスギやヒノキ。木材特有の香りを嗅ぐことで、森の中にいるようなリラックス効果を得られます。
自律神経のバランスを整えたり、良質な睡眠をとれるようになったりするのも嬉しいポイントです。
住宅に自然素材を用いて、家族でリラックスして過ごせる空間を作りましょう。
自然素材の住宅なら、健康に配慮した暮らしができます。
自然素材は接着剤などの化学物質を使用していないため、アレルギーやシックハウス症候群の対策にも効果的です。
特に自宅で過ごす時間が長い小さな子どもは、化学物質の影響を受けやすくなります。
家族の健康を第一に考えた住まいを選びたい方は、化学物質を用いない自然素材の住宅も選択肢に入れてみても良いでしょう。
自然素材の住宅には、調湿効果や消臭効果があります。
調湿効果とは、周囲の湿度にあわせて湿気の吸収や放出を行うことです。湿度が高くなりやすい夏季は不快感を感じることなく、冬季は乾燥が気になりません。
ウイルスの増殖を防止できるため風邪の予防や感染症対策にもなるため、安心して暮らせるでしょう。
消臭効果も高いため、料理の臭いなどの生活臭を吸収してくれます。ペットを飼っている家庭にとっても、消臭効果を実感できるでしょう。
自然素材の住宅は、一般的な住宅に比べて耐久性・耐火性が高い点がメリットとして挙げられます。
たとえば、自然素材に使用されるスギやヒノキなどの無垢材は、30年以上持つものもあります。
壁に使われる珪藻土や漆喰なども、耐久性が高い自然素材です。珪藻土は20年以上、漆喰は100年以上持つものもあります。
また、自然素材は耐火性が高く、火災が発生した場合でも延焼を防ぐことが可能です。中でも、漆喰は不燃材料と定められています。
総務省消防庁「令和4年(1~12 月)における火災の状況(確定値)について」によると、令和4年(1月〜12月)に発生した建物火災は20,167件。1日に55件の建物火災が発生しているのです。
万が一、火災が発生したときでも被害を最小限に抑えるためにも、自然素材を使用した住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
【参考】国土交通省|不燃材料を定める件
【参考】総務省消防庁|令和4年(1月~12月)における火災の状況(確定値)について(令和5年11月29日)
自然素材の住宅は、地震に強い点がメリットの1つ。
世界で起こる地震の2割が日本周辺で発生しているほど、日本は地震の発生回数が多い国です。地震の発生により、住宅の倒壊や建物設備の損傷などの被害が生じる恐れもあります。
一方、自然素材の住宅は質の良い木材を使用することで、耐震性が高まります。施工方法によって、さらに耐震性を高めることも可能です。
工務店のコスモでは、地震や台風が発生した際に局所的に力が集中しない壁部材を使用しています。災害に強い家づくりをしたい方は、自然素材を使っているかどうかもチェックしてみましょう。
自然素材の住宅のデメリットは、以下の5つです。デメリットまで理解した上で、最高のマイホームを建築しましょう。
自然素材の中には、合板に比べて傷がつきやすいものもあります。自然素材の代表的なものが無垢材。無垢材のうち、スギやヒノキなどは柔らかい木材です。
柔らかい木材を床に用いる場合、物を落とした際に衝撃によって傷がついたり、へこんだりすることもあります。床材には硬い木材であるケヤキを選ぶなど、使用場所にあった自然素材の選定が重要です。
ただし、小さな傷やへこみを経年変化として楽しむ方もいます。時間が経つにつれて、変わっていく雰囲気を楽しめるのであればデメリットには感じないでしょう。
自然素材は、膨張や収縮により素材にひび割れや反りなどが発生しやすいのが特徴です。自然素材の特性上、夏季は膨張し冬季は収縮します。
素材間に隙間ができることでゴミが溜まりやすくなり、掃除が大変になることも。また、大きなひび割れや反りが発生すると、修繕が必要になることもあります。
定期的に素材に異変がないかを確認し、品質を維持することが大切です。
自然素材の住宅に使われる天然素材は、湿度の影響を受けやすくなります。
自然素材が変形すると、元に戻すためにメンテナンスが必要になることもあります。メンテナンスを依頼すると費用もかかるため、自然素材の変形や傷、へこみが小さいうちに定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
また、自然素材の変形や傷、へこみが生じると掃除が困難になってしまいます。自然素材を用いる場合は、小まめに掃除をしましょう。
無垢材・珪藻土・漆喰などは、乾いた布やホウキで軽くホコリを落とすことで簡単に掃除ができます。上記以外の自然素材を用いる場合は、適切な方法でメンテナンスや掃除を行いましょう。
自然素材は色や柄のバリエーションが豊富ではないため、限られた素材の中から選ばなければなりません。
場合によっては、部屋の雰囲気にあう素材が見つからないこともあるでしょう。
ただ、飽きがこないのもシンプルな自然素材の魅力です。また、住宅の素材ではなくインテリアを工夫することで、おしゃれな部屋づくりができます。
選択する自然素材によっては、建築費用が高くなる傾向があります。希少価値の高い自然素材もあるため、建築費用にばらつきが生じる点を押さえておきましょう。
また、自然素材そのものを活かした家づくりをするためには、素材の特性を熟知する必要があります。自然素材の住宅を建築する際は高い技術力が求められるため、その分建築費用が高くなることも。
ただし、納得のいく住まいを建築するためにも、施工実績のある工務店に依頼することをおすすめします。
愛知県では、新築建築時に活用できる補助金もあります。補助金を活用することで建築費用の削減につながるため、活用できる補助金があるかをチェックしておきましょう。
以下の記事では、愛知県の新築で活用できる補助金を紹介しています。建築費用を抑えて住宅を建築するために、ぜひ補助金の理解を深めてみてください。
【2024年最新版】愛知県で使える新築補助金一覧!申請方法や条件などを解説
自然素材の住宅がおすすめの人を紹介します。新築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ナチュラルな家づくりをしたいなら、自然素材の住宅がおすすめです。
自然素材の住宅は、天然の素材のぬくもりや風合いを感じられます。ナチュラルテイストの住宅は飽きがこないため、長く愛着を持って住み続けられます。
自然素材たっぷりの住宅で、自然に囲まれた心地よい暮らしを送ってみてはいかがでしょうか。
素材の変化を楽しめるのも、自然素材の住宅の魅力です。自然素材の住宅に長く住み続けることで、色味や光沢の変化など素材の味わいが深まります。
時間の経過とともに、新築時と違う素材の良さを感じられるでしょう。無垢材は、経年変化によって色味が濃くなったりツヤが増したりするものもあります。
ただし、無垢材の種類によって経年変化の雰囲気は異なります。自然素材の経年変化の特徴を押さえておきましょう。
自然素材の住宅は、家族全員の健康に配慮した暮らしをしたい方にもおすすめです。
自然素材の住宅は化学物質の使用を控え天然の素材を使用しているため、健康的な暮らしを送れるのが魅力。アレルギー鼻炎や喘息、シックハウス症候群のリスクを低減できるため、小さな子どもを守る対策としても有効です。
長く住み続ける住宅だからこそ、素材にこだわって健康に配慮した暮らしを送りましょう。
季節に関係なく一年中快適に暮らしたい方は、自然素材の住宅が最適です。自然素材の住宅は、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。
自然素材の調湿効果により室内の湿度を保てるため、湿度が高いときは周囲の水分を吸収し、湿度が低いときは水分を放出します。ジメジメとした不快感を感じにくいのも、自然素材の魅力と言えるのではないでしょうか。
また、自然素材の蓄熱効果により室内の温度を一定に保てます。冷暖房システムの使いすぎを防ぐため、光熱費の削減も実現できるでしょう。
住宅に使われる主な自然素材は、以下の7つです。後悔のない素材選びをするために、それぞれの自然素材の特徴を押さておきましょう。
無垢材は、加工していない天然の木材を指します。人体に有害な接着剤などの化学物質を使っていないのも特徴です。
床材に使われることも多い無垢材ですが、使用場所には注意が必要です。無垢材は水に濡れるとシミができてしまうため、キッチン・洗面所・浴室・脱衣場などの水回りには向きません。
水回りには、水に濡れても劣化しない自然素材を選びましょう。
珪藻は、植物性プランクトンの一種です。珪藻土は殻の化石が堆積したもので、床材・壁材・屋根材などにも使用されています。
耐水性が高い珪藻土は、水回りにも使用可能です。吸水性と速乾性も優れているため、水に濡れた場合でも水分を吸収できます。
また、二酸化ケイ素を主成分としており、耐火性も高いという特徴があります。
漆喰は、洋風な家にも和風の家にもあわせやすい自然素材です。
漆喰の主原料は、消石灰(水酸化カルシウム)です。日本では、お城にも使われてきた漆喰。ゴミやホコリが付着しにくいため、掃除の手間を最小限にしたい方にもおすすめです。
漆喰の美しさも人気の理由の1つで、内壁や天井だけではなく、外壁や屋根に使われることもあります。漆喰の塗り方が変わると、部屋の雰囲気も大きく変わるのも魅力。
唯一無二の家づくりをしたい方は、漆喰を選んで自然素材の住宅を建築してみても良いでしょう。
コルク材は、炭化コルクという名称で自然素材の住宅に使われることがあります。
コルク樫の表皮からできている炭化コルク。断熱性が高い炭化コルクは、屋根・天井・壁・床などの断熱材として使用されています。
また、炭化コルクは忌避性分を含んでおり、ダニなどの害虫を寄せつけません。防虫性も優れているため、小さな子どもやペットにも安心です。
天然リノリウムは、亜麻仁油・松油・石灰石・木粉などを原料とした自然素材です。
抗菌性・抗ウイルス性の高い床材として用いられている天然リノリウム。人体にやさしいことから、医療現場でも使用されています。
ただし、天然リノリウムは特有の臭いがあるため、不快感を感じる方もいます。
また、天然リノリウムを用いた自然素材の住宅を建築する場合、建築費用が高くなる傾向があります。住宅を建築する際は、予算を考慮して天然リノリウムを採用するかを決めましょう。
天然石とは、人工的につくられていない天然の石のことです。アクセサリーやパワーストーンとして使われることも多い天然石ですが、住宅の建材に使われることもあります。
天然石の1つにあげられるのが大理石です。床や壁などに大理石を用いることで、高級感を演出できます。また、汚れが付着した場合でも水拭きができるため、お手入れが簡単なのも嬉しいポイント。
しかし、天然石は硬いため、つまずいたり転倒したりした際に怪我をする危険性があります。特に、小さな子どもや高齢者と同居している場合は注意しましょう。天然石に滑り止め処理を施すなど、転倒対策をすると安心です。
セルロースファイバーは、新聞紙などの再生紙を主成分としてつくられた天然繊維です。
断熱性と蓄熱性が高いため、断熱材として使われています。セルロースファイバーを断熱材に用いることで、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間を作れます。
しかし、ほかの断熱材に比べて高価な素材であるため、建築費用が高くなってしまうことも。住まいを建築する際の予算と照らし合わせて、最適な断熱材を検討しましょう。
自然素材の住宅選びで失敗しないために、以下の3つの注意点を押さえておきましょう。
自然素材の住宅を選ぶ際は、素材にこだわりましょう。
無垢材・珪藻土・漆喰など、さまざまな種類がある自然素材。どの自然素材を選ぶかによって、部屋の雰囲気も大きく変わります。特徴を理解して自然素材を選ぶことで、住宅の建築で失敗することはありません。
また、お手入れのしやすさも考慮することをおすすめします。自然素材の中にも、水拭き可・水拭き不可など適したお手入れの方法があります。
素材選びで重視することは何かを明確にして、自然素材の住宅の建築を行いましょう。
自然素材の住宅を建築する際は、施工実績のある工務店に依頼しましょう。
高品質の住宅を完成させるためには、素材の特徴を熟知した職人が施工することが重要です。自然素材の取り扱い方を間違えると、施工ミスや不具合が発生することも考えられます。
工務店の施工実績まで確認した上で、自然素材の住宅を建築しましょう。
昭和50年の創業以来、工務店のコスモでは「伝統工法 × 最新のテクノロジー」で家づくりを行っています。自然素材の住宅について、さらに理解を深めたい方へ無料で資料をお渡ししています。気になる方は、以下のリンクからお受け取りください。
どのような自然素材を選ぶかによって、住宅の建築費用は変わります。中には高価な素材もあるため、予算内で住宅を建築できないこともあるでしょう。
しかし、新築時に活用できる補助金を使うことで、建築費用の負担を軽減できます。補助金は国や地方自治体が支給していますが、適用条件が定められています。
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今回は、自然素材の住宅について解説しました。自然素材の住宅の価格相場やメリット・デメリットを解説したので、素材の費用や特徴を押さえた上で住宅を建築しましょう。
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