2020/04/21
みなさま、おはようございます。
桜の満開と共に今年も雨になってしまいましたね。。。
これからの時期に気を付けてほしい「シロアリ」の被害サインについてお知らせしますね。
まず、木造住宅というのはちゃんと手をかけていくことで200年住みつなぐことも可能な構造だということを念頭において話を進めます。
コスモでは、自信をもって提供できるしっかりした材料を使うのはもちろんですが、200年住みつなぐためには木部を劣化させない(湿らせない、腐らせない、虫に食わせない)事が大切だということを、勉強会などを通して常に情報を更新し続けています。
そんな家づくりをしていても、木部を劣化させないためのメンテナンス「以外」に、家の周りの環境も影響されることは意外に見落とされがちなのです。
家の周りの手入れができずに茂ってしまったり、建築当初植えた木が大きくなってしまい管理しきれなくなってしまい、敷地内がじめじめと湿気てはいないでしょうか?
家の周りの湿気は床下で結露を起こす原因になりえます。
そして、湿気を帯びた場所には、、、シロアリが呼び寄せられてきます。
…
そして
静かに木を蝕み成長し
雨上りの暑い日に羽アリが飛び立つのです
…
さて、そんなシロアリを発見した時(木の中ではシロアリは白いですが、飛び立つ羽アリは黒いです)どうしましょうか?
殺虫剤をまいてはいけません。
なぜですか?
家の中のシロアリを殺虫剤で退治しても、根本的には駆除できていません。
シロアリは家の中に巣を構えているのではありません。
さまよい続けた結果、たまたま家の木材を発見します。
「シロアリが呼び寄せられてきます」と書きましたが呼び寄せられているわけではないですね。
なので、シロアリを発見したら殺虫剤をまいてはいけません。
すぐに工務店や防蟻処理をした専門業者に見てもらい、シロアリの出所からシャットアウトするのです。
< 今日のまとめ >
A. シロアリの発生(?)を見つけたら殺虫剤はせずに、セロテープなどでサンプルを確保する。
B. 蟻道などシロアリのサインを見つけたらつぶさない壊さない。
C. すぐ連絡して点検を!
雨上り、暑い日、急に気温が上昇した日など羽アリが飛びやすいので、これからの時期に羽アリを目撃した際にはご連絡ください。
また、普通のアリとシロアリの違いを見るポイントがあります。
触覚の形、節部のくびれ、羽の形です。
虫としての種類が違うため、よく見ると体形が違うんですね。
注意してほしいのは、羽アリになるとシロアリも黒いということ。
イラストの下は、家の基礎のまわりや、玄関柱などに蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道が見られることがあります。
見た目には似ていますが地グモの巣は柔らかく、蟻道は固いので実際に見ると違いが分かります。
発見した時につついて壊してしまうと、空気と光を嫌うシロアリはどこか違う場所に潜んでしまうかもしれません。壊さずにまずはご連絡ください。
最後にリフォーム現場から蟻道の跡と、食害の状況写真です。(シロアリ自体は写っていません)
1枚目の写真は玄関前のポーチ柱に地面から土の塊が続いていました。蟻道です。
現調した当時は敷地内の草木が伸び放題で見つけづらい状況でしたが。外壁を開けてみないと被害もわからない状況ですのでポーチ柱の修復をリフォーム計画に組み入れていました。
2枚目が先日リフォーム解体が始まりポーチ柱の外壁部分をめくって確認した状況です。
蟻道があったのとは反対側に食べやすい柔らかい木が使われている方ばかり食い荒らされています。
構造を支えている柱の方は比較的しっかりと残っているため屋根が崩れるようなことはなさそうですが、こうした弱った部分があると地震に弱い建物になってしまいます。
今後の計画として、ポーチ柱をヒノキの柱に入替、そして防蟻処理を全体的にしていきます。
また敷地内の外構計画により風通しがよくなるため今後はシロアリも来なくなることでしょう。
シロアリについて長々と書いてしまいましたが、最近の気候変動に伴ってか羽アリが飛ぶ時期も変わってきているようです。
これから暑くなる時期は家の中に羽アリがいないか注意してみてください。
大切な家を長く安心して住むためには、家に住むご本人が「維持管理する目で見ること(無料)」、そしてどんな強い建物であっても「維持管理が途絶えたときには劣化していく」ということを忘れないでください。
また家を住みつなぐ家に住むご本人ができることがあれば書いていきますね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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