ご実家の古民家再生をご希望された施主様。柱や梁、建具など活かせるものはそのまま生かし、昔ながらの「田の字」の間取りも残したいというご要望でした。屋根の下にあった立派な梁を見せ、外壁や瓦を新しくし耐震補強をして生まれ変わった住まい。大切に住み継ぎたいという、施主様の想いが詰まった古民家再生の暮らしです。

書庫のような大空間がお気に入り。

本を読むのが大好きなご家族の皆様。玄関を入って正面に吹き抜けのストリップ階段を設置し、壁一面に天井まで続く本棚をつくりました。階段に座ったり床に座ったりして思い思いに本を楽しむことができます。

昔ながらの「田の字」の間取りを活かした空間設計

あくまでも古民家再生にこだわられた施主様。欄間や建具などもともとあったものは活かし、間取りも「田の字」のまま、無垢板を敷いたフローリングの空間と、畳を敷いた和室を設えました。

明るい日差しが差し込む吹き抜けのキッチン

天井には古い丸太の梁を見せ、天窓から明るい日差しが差し込む開放的なキッチン。二階で過ごす家族の気配も自然と伝わる温もりの空間です。

２階の居室にも古民家の雰囲気を

旧家の建具を活かし、和モダンな空間に。造作収納もこれまで使っていた収納と同じような雰囲気になるようにデザインして作りました。梁もところどころ見せて、先代の想いを感じられる空間になりました。

家揚げをして行った耐震補強

築80年ということもあり、耐震補強は必須。調査をしてみると基礎からやり直す必要があったため家揚げ（ジャッキで家を持ち上げる）を行い、基礎から丁寧に施工し直しました。必要なところに柱を足し、ガーディアン・フォースという制震壁も取り付けました。そのため施工期間は１年と長期に渡りました。