2024/04/30
住宅街を歩いていると、さまざまな屋根の形が目に入ります。
「おしゃれだな」「かっこいい」「高級感がある」など、それぞれの屋根の形から受ける印象は違いますよね。
今回は、そんな家の屋根の形のひとつ「招き屋根」についての記事です。
この記事のポイント
家の屋根にはたくさんの形があります。
オーソドックスな三角屋根や、近代的な勾配がついた屋根など、「素敵だな」と思う形はひとそれぞれ。
そのたくさんの屋根の形の中のひとつに「招き屋根」があります。
「招き屋根?どんな屋根だろう?」と疑問に思う方はきっと少なくありませんよね。
招き屋根とは、屋根の片方だけが大きな勾配で流れているように見える屋根のことです。
専門用語を使うとすれば「切妻屋根と片流れ屋根を組み合わせた屋根」でしょう。
一般的な「屋根」である切妻屋根には、たくさんのメリットとデザイン面でのデメリットがあります
斬新なデザインでシャープな印象の片流れ屋根には、魅力的なメリットと実用面でのデメリットがあります。
つまり、招き屋根とは「屋根の一方が切妻屋根の形、もう一方が片流れ屋根の形」をしたハイブリッドな屋根のことです。
ネットで招き屋根を検索すると「縁起がいい」というワードが出てくることがあります。
実際に縁起が良いかどうかは…わかりません!
でも「招き屋根」という名前の由来は「招き猫が手を挙げている形に似ているから」であるため、そう考えると一概に「関係ない」とは言えないかもしれませんね。
ここまで「招き屋根」の形について解説してきましたが、百聞は一見に如かず。
実際にコスモで建てた招き屋根のお宅の写真を見てみましょう。
正面から見ると屋根がアシメになっていることがわかります。
軒下の窓の形も左右非対称で、全体的にまとまりのあるおしゃれなデザインです。
招き屋根や片流れ屋根の醍醐味と言えばやはり「屋根裏部屋」ですよね。
片流れの屋根の形状を利用すると、ちょっとした秘密基地。自分だけのお気に入りスペースが完成します。
切妻屋根部分の高い天井を利用すれば、こんなに明るい空間も。
高いところからたくさんの日差しが入って、日中は照明無しでも明るく過ごせそうです。
最近は、街中に建つ家でも「ログハウス風」「小屋風」のもの、増えていますよね。
でも、このお宅のように屋根を招き屋根にすれば、他のログハウス風とはまた違った個性が出せます。
招き屋根で実現する広い屋根裏部屋です。
このように、少し段差を付ければ座りやすくもなりますし、寝室としても効率良く使えそうですね。
日が落ちると室内の照明で、招き屋根のいちばん高い部分がどこだかわかります。
シルエットとしても個性があり、デザインや機能性にこだわりがあることが一目でわかる素敵な外観です。
前の2つのお宅とは少し違った招き屋根のお宅です。
左右の屋根の長さに大きな差がなく、見る角度によっては一般的な三角屋根にも。
目立ちすぎず、招き屋根の実用的な部分だけを活用したいお宅におすすめです。
屋根の勾配をつかった吹き抜け部分。
とっても広くて明るく、大きなシーリングファンを取り付けてもこの通りの開放感です。
壁面の棚も使い勝手が良さそうで実用的ですね。
正面から見ると屋根の勾配自体があまり感じられないデザインです。
フラットな屋根のモダンなお宅にも見えます。
家を見る角度によって、家の形や表情、デザインの変化が楽しめるのも大変魅力的なお宅です。
ここまでは、一般的な切妻屋根(三角屋根)や片流れ屋根、そして招き屋根について解説しました。
ここからは、他の屋根の形について簡単に解説します。
形、主なメリット、注意したいデメリット、なども紹介しますので、家づくりの参考にしてください。
寄棟屋根とは、2面ではなく4面の屋根です。
台形の屋根が2枚、三角の屋根が2枚、この4枚を組み合わせて造ります。
メリット:風に強い(耐風性が高い)、水はけが良い、落ち着いた印象のデザイン
デメリット:ソーラーパネルの設置が難しい場合がある、コストがかかる
重力を4面に散らすので、壁面へかかる負担が少なくなります。
落ち着いた、どっしりとした構えの屋根を好むお宅におすすめです。
陸屋根は「りくやね・ろくやね」と呼ばれる平坦な屋根です。
ビルやマンションの屋上をイメージしてもらえると良いと思います。
メリット:屋上を有効に利用できる、屋根のメンテナンスがしやすい、モダンでおしゃれな印象
デメリット:排水についての対策やメンテナンスが欠かせない、塗装単価が高めになることも
屋根部分が平なので、台風時に屋根の瓦の心配などは不要です。
見た目も箱型でシンプル、アーバンな雰囲気も持っています。
注意したいのは排水や、物を置き過ぎて雨風で傷ませない工夫。上手く使えばとても画期的な屋根と言えそうです。
方形屋根とは、屋根のいちばん高いところが頂点となっている、ピラミッド型の屋根です。
とんがり屋根、と聞くとイメージしやすい人も多いかもしれません。
メリット:雨漏りの可能性が低い、耐風性能が高い
デメリット:家の形が正方形の場合にしか採用できない、ソーラーパネルの設置が困難
外観にインパクトが欲しい、というお宅におすすめの方形屋根。
建てる家が正方形であれば、屋根候補のひとつに挙げても良いかもしれません。
ただし、湿気の逃がし方やコスト面については工務店とよく相談した方が良いでしょう。
差し掛け屋根とは、招き屋根の左右が段違いになっている屋根のことです。
1階の屋根と2階の屋根が別に独立していて、自然と段ができます。
メリット:モダンなデザイン、通気性や遮熱性が高い、ソーラーパネルの設置がしやすい
デメリット:雨漏りのリスクが少し高くなる
互い違いになった屋根である差し掛け屋根は、デザイン性と機能性を兼ね備えています。
継ぎ目が多くなる分、雨漏りのリスクは少し高くなりますが、屋根の向きや材質・加工などで軽減は可能。
信頼できる工務店へ相談すれば安心して選べそうです。
入母屋屋根とは、基本は寄棟屋根、その上に小さな切妻屋根を重ねたような形の屋根です。
重厚感があり、和風家屋にはとってもよく合います。
メリット:通気性、耐風性、断熱性に優れている、高級感と重厚感がある
デメリット:施工費用が高くなる
これから一生を過ごす家、と考えるといつの時代でも色褪せない家であってほしいものですよね。
入母屋屋根は初期費用やメンテナンスへのコストはかかりますが、人が暮らす建物の屋根として大変高機能です。
今回の記事では「招き屋根」について解説しました。
「招き屋根」という言葉だけを聞いたときと、実際の招き屋根、合っていましたか?
屋根は家を守ってくれる大切な設備です。
また、屋根のデザイン性や形も長く住む家族にとっては大切なシンボルとなります。
それぞれの屋根の形のメリットやデメリットを比較検討して、信頼できる工務店へ相談してみましょう。
上質な家をあなたのために~こだわりの木の家を~
愛知県豊明市にある「株式会社コスモ」は、愛知県奥三河で育った木材を厳選し、他では見ることのできないこだわりの木の家を建てています。
木の家の良さは実際に触って歩いて、木肌に触れること。
コスモでは、お客様のご希望に丁寧に耳を傾け設計し、素材を知り使い方を熟知した職人が丁寧に施工、アフターケアまで力を入れております。
自然素材をたっぷり使った住まいで、ご家族がいつまでも長く健康で心地よく暮らせる家づくりをします。
日本の伝統的な建築工法を継承しているコスモでは、お客様の思い出を形に「古民家再生」プランもご提案しております。
住まいにまつわる困りごとがありましたら、お気軽にご連絡ください。
▼コスモのことについてよくわかるスターターセットができました▼
▼新モデルハウス「山床の家」をご見学希望の方は以下のイベント案内よりお申し込みください▼
お問い合わせはこちらから
株式会社コスモ
愛知県豊明市栄町内山67番地42 水曜定休
0120-33-4846