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2019/10/05

マイブーム

先日のドラフト会議について。

高校球児達が甲子園で見せた表情とは、また違った表情を見せるドラフト会議。毎年、とても楽しみにしています。

プロ野球は、世渡り上手なチャラッとした大人が、ボールを投げて打つスポーツというイメージがあり、興味はありませんが、

高校野球は大好き。

球児たちが、一瞬一瞬のプレーに全てを賭けるひたむきさに感動します。時には想像できないよう大逆転劇もあり、そんな時、大人になるにつれて忘れてかけていた感情が蘇ってくる感じがします。

今年のドラフト会議で注目された

令和の怪物、佐々木君についての記事を載せます。

運命の朝も、背筋を伸ばして遺影に思いをはせたのだろうか。
仲良し夫婦の間に、次男として生まれた佐々木朗希。「男の子は背が高い方が何かと有利かな、と思って」。夜9時には部屋を暗くした母陽子さんの狙い通り、3兄弟はよく寝て、よく育った。保育園に夫婦で子どもを迎えに行っていた姿も当時、よく目撃されている。いつか故郷を巣立つ日まで、ずっと続くはずの幸せがあった。
父功太さん(享年37)が犠牲になった東日本大震災から、来年3月で9年になる。故郷・陸前高田の再建も少しずつ進んでいる。

父功太さんは、旅行資金をためる為に、禁煙をし始めた。愛する3兄弟を、千葉・浦安にある東京ディズニーリゾートに連れて行きたかったから。

2010年の暮れ、白い息をはきながら家族5人で訪れた「夢の国」のことは忘れない。働き者で、誰からも愛された功太さん。夜になって園内がライトアップがされても疲れた様子を見せず、妻子を喜ばせ続けた。わずか3カ月後に、悲劇が待っているとは知らず-。その時の功太さんの笑顔は今も、母、陽子さんのスマートフォンに大切に残されている。

3兄弟で肩を寄せ合って両親の助けを待った、あの凍えそうな夜から、朝日は3,142回、リアスの海から昇った。

今は孤独じゃない。運命の瞬間を迎えるとき、目の前にはともに野球を頑張ってきた仲間がいてくれた。「決して楽な道のりじゃなかった。でも、たくさんの支えがあって成長できたと思います」。仲間たちの前で、かみしめるように語った。
大好きな両親が懸命に働いて連れて行ってくれた千葉への導きは、運命とも思える。くじ引きの瞬間、母、陽子さんは両手を組み、目をつぶった。77歳になる祖父も会見場に来てくれた。

家族への思いを問われた朗希は「たくさん迷惑かけてしまったんですけど、しっかりその分は恩返ししていきたいと思っています」と丁寧に口にした。

頑張り続けてきた家族の1つのゴールとスタート。父は三陸の星空から笑って眺めている。【金子真仁】

(日刊スポーツより)

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