2024/04/30
「もうこんな気温?」と驚くような暑さを感じる日も出てきました。夏はまだまだこれからだというのに、今からこの暑さでは「夏はどうなるの?」と不安になってしまいますよね。
今回は「夏を涼しく過ごせる家」についての記事です。
この記事のポイント
目次
気温が30℃を超えると「真夏日」、35℃を超えると「猛暑日」「酷暑日」が現在の気象庁による定義です。
夜は25℃を超えると「熱帯夜」。
近年、夏の間ほとんどの日中が猛暑日となることは珍しくなくなりました。
熱帯夜も同様ですよね。
「夏」は四季のある日本にとっては、大切な季節のひとつですが、最近では暑さそのもので体調を崩す人が多くなっています。太陽が照り付ける屋外はもちろん、一見安全に見える「室内」にも危険が潜んでいるのが現代の夏です。
ここ数年、夏になると連日ニュースになるのが「熱中症の被害」です。
日中の最高気温は毎年のように更新されます。
昔は「家の中に居れば安全」と思われていた熱中症ですが、現代では室内でも熱中症にかかる人が増えてきました。
生活をする家には屋根も壁もありますが、それでも逃れられない暑さ。
「室内だから」と安心できないのが現代の夏、です。
室内の熱中症で怖いのは「いつの間にか熱中症にかかってしまっている」という状態が珍しくないこと。
屋外であれば意識できる暑さも、住宅の中にいると意識できないことがあり、気がつけば具合が悪くなってしまっていた、という事態も多くなっています。
夏でも日が沈んだ後の気温は少し下がります。
しかし、夜なのに25℃を超える「熱帯夜」も増えてきました。
熱帯夜で困るのは「十分な睡眠がとれないこと」です。
暑い夏の日中、仕事や勉強、家事や育児をしなければならないのに、熱帯夜による寝不足が続いていると元気が出ませんよね。
睡眠がしっかりと取れていないことは、生活に大きなダメージを与えてしまいます。
街中はもちろん、自然に囲まれた土地でも熱帯夜の寝苦しさには注意が必要です。
熱中症を防ぐ方法のひとつに「十分な水分補給」があげられています。
しかし、熱中症防止のために水分を取りすぎてしまったという経験がある人は多いのではないでしょうか。
難しいもので、水分は少なすぎても多すぎても体調に影響しやすいもの。
水分を取りすぎることによる、胃腸の不調にも注意したいところです。
家の中に居ても、日中の暑さや寝苦しさなどから、つい水やジュース、ビールなどを飲み過ぎてしまうことがあります。
家の中を夏でも涼しく、快適にしておくことは家族の健康維持にも大きくかかわってきそうです。
今住んでいる家や、これから建てる家は、できる限り「夏は涼しい、冬は暖かい家」にしたい、と考える人は多いですよね。
夏の涼しさと冬の暖かさ、一見相反するように見えますが、実はある3つのポイントを抑えるだけでどちらもかなえることができます。
断熱性とは、室外と室内の熱をしっかりと隔てる性質のことです。
断熱性の低い住宅は、外が暑ければ室内も暑くなります。これは、断熱性の低い外壁から室内へ熱気が伝わってしまうからです。
外が寒い冬場も同じ。断熱性の低い住まいは外の寒さが壁から伝わりやすく、室内も冷え込みます。
エアコンやストーブを使っても、なかなか室内が涼しくならない、暖かくならない、という場合はまず「断熱性」をチェックしてみた方が良いかもしれません。
気密性とは、いかに室内の空気が保たれているか、です。
気密性の高い家は、室内の空気が外に逃げにくく、外気も室内に入りにくくできています。
気密性が高い住宅のメリットはたくさんありますが、暑さ・寒さについて言えば「暖房器具を効率良く使えること」です。
気密性が低い住まいは、長時間クーラーをつけていても涼しさが持続しにくい傾向にあります。暖房も同様です。
しかし、気密性の高い家はエアコンの温度調節もしやすく、少ない稼働で快適な室温を保つことができます。
そもそも、外気と内気がしっかりと区切られるため、外の熱気や冷気が室内に影響すること自体が少なくなるので「ひんやりと涼しい」「ふんわりと暖かい」が実現しやすいのです。
通気性とは、空気の通りやすさです。通気性が低いと、空気が循環せず滞留しやすくなります。
冷たい・暖かい空気が滞留するのは一見良いことのように思えるかもしれませんが、通気性が低いと湿気が多くなり快適と感じにくくなるのです。
通気性が低く湿気が多くなると、カビが発生しやすくなり、人体にも良くない影響を与えられがち。
だからと言って、暑い日や寒い日に窓を開けて室内の空気を入れ替えるのは大変ですよね。
通気性の高い家は、家の中で新鮮な空気と汚れた空気を循環させます。
そのため、窓を開けなくても快適な室温を保ったまま快適に過ごせるのです。
「また暑い夏が近づいてくる」と思うと憂鬱…そんな方へ、少しでも涼しい家にする3つのコツをご紹介します。
少しの工夫で大きな効果が期待できるコツから、家づくりの際に工務店へ相談したいコツまで。
先にお伝えした、断熱性・気密性・通気性、それぞれに対応したコツですので、ぜひ参考にしてください。
外気と内気を隔てるのは、主に「外壁」です。
エアコンを入れても涼しさが持続しない、各部屋のエアコンをフル稼働しないと過ごせない、という場合は「外壁と断熱材」の見直しが必要かもしれません。
毎年夏になるとホームセンターなどで「壁に貼るだけで涼しくなるシート」などを見かけますよね。
あれは、応急処置的に室内の断熱性を上げるためのものです。
でも、室内に貼り付けることに抵抗がある方や、インテリア的に納得がいかない、という方も多いのではないでしょうか。
これから家を建てる、または室内のリフォームを検討している、という場合はぜひ「外壁と壁の断熱材」について工務店へ相談してみましょう。
室内の空気と外気が出入りするのは「窓」です。
窓の気密性が低いと、隙間から熱い外気が入り込んで来てしまいます。
気密性の高い窓にはいくつかの種類がありますが、2重窓や3重窓がおすすめ。
これからの家づくりやリフォームを考えているお宅では、ぜひ検討していただきたいコツのひとつです。
また、気密性が高い窓にすることで、冬場に発生する結露を防ぐこともできます。
結露が発生しない、ということは室内に余分な湿気が発生しにくく、カビなどの発生を抑えることにもつながります。
通気性は、風が通る条件を満たさなければなかなか実現しません。
たとえば、風の入り口と出口の2つが必要であることや、空気を滞留させない仕組みなどです。
これから家を建てるのであれば、家の中の空気が自然と循環するような造りと、循環システムの導入がおすすめです。
また、リフォーム前などであればサーキュレーターや天井近くに取り付けるシーリングファンの利用もいいですね。
室内の高いところに通気用の窓を設けても良いですし、足元に風の通り道となるような小さな窓を付けるのも効果的。その土地や地形に合った窓の設置が必要ですので、ぜひ工務店へ相談してみましょう。
これから家を建てる、リフォームをする、という家庭では「少しでも過ごしやすい、快適な家を」と考えますよね。
でも、具体的にどんな家にすれば「夏、涼しい家」になるのでしょうか。
快適な住宅を建てるための工夫、少し前の時代とは大きく異なる点も増えて来ています。
夏の暑さも冬の寒さも「エアコン」があれば一安心。
でも、これだけ夏の気温が高くなり、気温上昇の時期が年々早くなっていくと気になるのが「電気代」ですよね。
日中や就寝時の熱中症を防ぐため、エアコンはできるだけ消したくない、という家庭は多いでしょう。
そこでおすすめなのが「省エネ住宅」です。
省エネ住宅とは、断熱性や気密性を充実させた住宅のこと。
断熱性、気密性に優れていることで、必然的に電気のエネルギー使用量が低くなります。
少し前の省エネ住宅は、全館空調や床下換気などが高額でメンテナンスも手間と費用がかかるのでは?と懸念されていたと思います。
しかし、今は効率の良い省エネ住宅の技術がかなり進化し、地球温暖化を防ぐための働きの一つとして、国や自治体から省エネ住宅への補助金や助成金の制度も充実してきました。
ただし、省エネ住宅には「適切な素材」と「優れた技術」が欠かせません。
疑問や不安を払拭してくれる、信頼できる工務店を探すところから始めましょう。
今回の記事では、暑い夏を涼しく過ごすためのポイントやコツについて紹介しました。
今からでもすぐにできる小さな工夫でも、大きな効果を実感できるかもしれません。
また、これから家を建てる、リフォームをする、というご家庭にとって大きなヒントになればとてもうれしいです。
四季は日本の大きな特徴。
夏は海やキャンプ、BBQに花火大会…他にも楽しいイベントがたくさん行われる季節です。
外ではしっかりと楽しんで、帰宅したら涼しい家でゆっくりと過ごす。
そんな快適な家づくり、ぜひ始めてみませんか?
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