2024/10/28
「光熱費をできるだけ抑えたい」
「外は寒いけどなるべく暖房を使いたくない」
寒くなると暖房に頼りがちですが、コスト面や省エネのことを考えて、なるべく暖房なしでも快適に過ごしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、昼間でも寒い日が続くと室内の温度もなかなか上がらないため、結局は1日中ずっと暖房を使っている方も多いでしょう。
この記事では、冬場に室内が寒くなる原因を解説するとともに、室内温度を保つ効果的な工夫や活用できるアイテムをご紹介します。
できるだけ暖房に頼らずに、寒い冬を暖かく過ごすための参考にしてみてください。
この記事のポイント
目次
家の中なのに「外の方が暖かい」「外と同じくらい寒い」と感じて、疑問に思うこともあります。
家の中が寒くなる原因に大きく関係するのが「気密性」と「断熱性」です。
まずは、家の中が寒くなる原因に気密性・断熱性がどう関係するのかを解説します。
冬場に室内が冷えやすい原因として、まず断熱性の低さが挙げられます。
断熱性とは、壁・窓・床といった建物の構造が外気の影響を遮り、室内の温度を保つ性能のことです。
断熱性が低い家では、外気の冷たさが室内に伝わりやすく、暖かさが室内にとどまりにくいため、どれだけ暖房を使っても家の中は寒くなります。
また、暖房機器を常に使い続けることになり、電気代やガス代がかさむ原因にもなるでしょう。
冬場の室内で暖房を使わずに快適に過ごすためには、窓・カーテンや断熱材など家の中の熱が逃げないための工夫が求められます。
冬場の室内が冷える原因の1つに、窓やドアの隙間から冷たい外気が入り込むことが挙げられます。
隙間から冷気が侵入するのは、気密性の低さが原因です。
気密性とは、外気の侵入や室内の空気漏れをどれだけ防げるかを示す性能のことで、気密性が低いと冬場に外の冷たい空気が室内に流れ込みやすくなります。
たとえ暖房を使用していても、隙間から外気が入ることで室内の温度は下がりやすく、暖かさも維持しにくくなります。
冬場の室内を暖かく保つには、隙間を塞ぐシール材や断熱テープなどを使って気密性を高めるなど、冷気の侵入を防ぐ工夫が必要です。
冬場に暖房を全く使用しないと、健康に対して悪影響を与えるため危険です。
ここからは、暖房なしで暮らすリスクについてお伝えします。
冬場に暖房を使用しないで生活すると、寒さの影響を直接体に受け、体調不良を引き起こしやすくなります。
気温が低い環境での体は、体温を維持するためにエネルギーを消費しますが、これが長く続くと免疫力の低下を招き、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかる恐れがあります。
また、体の冷えが血管を収縮させ、血行を悪くすることで肩こり・頭痛・関節痛など痛みを引き起こす可能性もあるでしょう。
特に高齢者や子供は寒さの影響を受けやすく、低体温症になるリスクもあるため、暖房を使わない生活には注意が必要です。
暖房を全く使わないリスクとして、ヒートショックを引き起こす可能性が挙げられます。
ヒートショックとは、寒い場所から急に暖かい場所に移動した際の体温変化により、血圧が急激に変動することで起こる健康被害です。
暖房のない部屋で過ごした後、急に暖かい風呂場などに移動すると、温度差によって血圧が急激に変動し、心筋梗塞や脳卒中の原因になることがあります。
特に高齢者や持病のある人は、急激な温度変化に対する影響を受けやすいため注意が必要です。
人間は寒い環境に長くいると、寒さのため体が動きにくくなり、活動性の低下を引き起こします。
冷えた体は筋肉が収縮していて硬く、関節の動きも悪いため、活動の1つ1つが億劫に感じるようになります。
また、室内の温度が低いと体温が下がりやすく、エネルギーを多く消費するため、疲労が蓄積しやすくなることも。
結果的に運動不足のよる筋力低下や血行不良につながり、肩こり・腰痛・疲労感などがより強くなるでしょう。
家の中で暖房を使わずに快適に過ごすには、家自体に気密性・断熱性が必要となりますが、具体的にはどのようなことをすればいいのでしょうか。
ここからは、暖房なしで室温を保つための具体的な方法をご紹介します。
寒い季節に快適な室温を保つためには、やはり住宅の断熱性を高めることが大切です。
特に、窓は外気が入りやすい部分に断熱シートなどを活用するのが手軽にできておすすめ。
断熱シートは、窓ガラスなど気になる部分に貼るだけで外気を遮る効果を高め、室内の暖かさをより維持しやすくなります。
また、断熱効果のあるカーテンを使用する方法も効果的です。
断熱カーテンは、通常のカーテンよりも厚手に作られているため冷気を遮る力が強く、窓からの冷たい空気の流入を抑えられます。
床までしっかり届く長さのカーテンを選ぶと、より効果的に冷気をシャットアウトし、暖かい空気が逃げるのを防げるでしょう。
マイホームやリフォームの家づくりの最中なら、デザイン性だけでなく断熱性能にも注目してみてください。
暖房を使わずに室温を保つためには、住宅の気密性を高めるのも重要です。
特に、窓やドアの隙間など冷気が入り込みやすい部分に気密テープを貼るのがおすすめです。
気密テープは貼るだけで簡単に取り付けられ、隙間をしっかりとふさぐので部屋の暖かさを保つのに役立ちます。
また、壁とサッシの間など、隙間風が入りやすい場所にも気密テープを貼るのが効果的です。
対策をしっかり行えば、寒さを和らげるだけでなく、エネルギー効率の良い快適な室内環境を実現できるでしょう。
暖房を使わずに室温を保つためには、床の冷たさを防ぐのも効果的です。
特に床からの冷気が気になる場合、床にラグやアルミシートを敷くだけでも冷気の侵入を抑えられます。
ラグやアルミシートは、ホームセンターや家具屋で手軽に購入できるため、安心です。
また、床下の断熱リフォームも効果的で、断熱材を床下に設置することで、足元からの冷えを防ぎ、部屋全体の暖かさもさらに保ちやすくなります。
快適な室温を保つためには、太陽光などの自然エネルギーにも注目してみてください。
日中はカーテンを開けて太陽の光を部屋に取り入れることで、太陽光が窓から差し込み、自然な暖かさが室内に広がります。
特に南向きの窓がある場合は、日差しが強く当たり、日が差す時間も長いので期待できる効果は大きいでしょう。
また、暖かい空気を逃がさないように、日が沈んだ後はしっかりとカーテンを閉めること。
断熱性能の高い窓や、熱を蓄える性質のある床や壁材を使えば、日中に吸収した熱を夜間までキープでき、寒い季節を自然に暖かく過ごしやすくなります。
暖房を使わずに冬を暖かく過ごすためには、DIY・リフォーム・新築などで家自体の性能を上げるだけでなく、住む人も暖かく過ごすための工夫が必要です。
ここからは、家の中で暖かく過ごすために活用できるアイテムをご紹介します。
冬場を暖房なしで過ごす際に、心地よい暖かさで体全体を温めてくれる電気毛布は、便利なアイテムです。
部屋全体を暖める必要がないため、エアコンの暖房と比べてエネルギー効率も良く、1時間当たりの消費電力は40W前後。料金に換算すると1円前後です。
一方、エアコンの暖房1時間当たりの消費電力は440W前後。電気毛布の10倍以上の電力を消費し、料金は1時間で11円程度かかります。
電気毛布は大きさに制限があるため1~2人のみですが、家にいる人数が少ないときに活用すれば電気代の節約につながります。
冬場を暖房なしで過ごす際、ブランケットは手軽に使えるあったかアイテムとして手放せません。
ブランケットは軽くて柔らかく、体にフィットしやすいため、座っている時はひざ掛けとして、横になっている時は毛布として全身を効率的に包み込み、体を暖かく保ってくれます。
特に、フリース・マイクロファイバー・ウールといった素材のブランケットは保温性が高く、体が冷えやすい方にはおすすめ。
サイズやデザインも豊富で、自宅だけでなくオフィスや外出先でも気軽に持ち運びにも便利です。
また、電気を全く使わないため、光熱費を大きく節約しながら暖かく過ごせ、環境に優しいのも魅力。
寒さが厳しい冬に1つ手元に置いておきたいアイテムです。
冬場を暖房なしで過ごす際、ラグやカーペットも室内の冷えを抑えるために効果的なアイテムです。
フローリングの床は冷たさが直接足に伝わりやすいため、ラグやカーペットを敷くことで冷気を遮断し、足元の冷たさを軽減できます。
特に、厚手のウールやフリース素材のラグは保湿性が高いので柔らかく、触れた瞬間の冷たさなども全くないためおすすめです。
また、ラグやカーペットを床に敷くことで空気の層ができ、部屋全体の断熱効果も期待できます。
インテリアとしてもおしゃれなデザインが多く、見た目も暖かい雰囲気にできるので、ラグは積極的に取り入れたいアイテムです。
太陽光・風・地熱の自然エネルギーをうまく取り入れ、季節や気候に合わせて快適に過ごせるパッシブデザインの施工事例です。
傾斜地に建てられたこの住まいは、立地を生かしてリビングダイニングを外からの目が届かない位置に配置でき、カーテンを設置しなくてもプライバシーを守りつつ生活ができます。
夏の日差しを遮れるように長めに設定された庇は、冬場には暖かな太陽光が差し込む絶妙な設計。季節の移り変わりを感じながら過ごせる開放的な住まいに仕上がっています。
今回は、冬の室内が寒くなる原因や、暖房を使わずに室温を保つ方法について解説しました。
冬の室内で、できるだけ暖房を使わずに過ごすためには、住宅の気密性と断熱性が何よりも欠かせません。
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