2023/05/19
コスモの木の家(展示場)は、原木から買い付けた東三河の木を、自社で製材をして使用しています。木の家の良さを見た目と体感で理解していただきたいという思いから、壁を最小限にして、柱や梁、屋根の裏を見せ、天井高約6mの吹き抜けも叶えました。
無垢の木は、室内の湿気を吸ったり吐いたりして、梁や柱など建築材となっても呼吸し続けているのです。そのため、曲がったり割れたりという現象も自然と起きてきます。
かつてより無垢の木を使っていた日本の大工さんは、そんな木の特性に合わせて建築時に細工を施しています。
その細工について、今回はご紹介いたします。
柱の裏側を見てもらうと、縦に一本切り込みが入っているのがわかります。これは「背割れ」といい、木が伸び縮みをした際に割れるのを防いでいます。
コスモでは、床板にも無垢材を使っています。床が反ってしまっては住み心地に影響が出てしまうため、床材の裏に溝を掘り、木が反るのを防いでいます。
木の自然現象として、建築材となってからもひびが入ることがあります。しかしこの割れが貫通することはまずありません。写真を見てもわかる通り、一方は大きく割れていますが、もう一方の割れは小さくなります。木は自分の力でバランスをとっているのです。
昔は全国のいたるところで、池や川に原木を一定期間つけたあと、水から出して乾燥させる「水乾燥」という方法を行っていました。この方法は、木のなかにあるゴミなどの不純物が取り除かれ、木が持つ本来の美しさが発揮され、乾燥も均一に進むそうです。このような木を建築材に使うと、圧倒的に割れや反りを防ぐことができます。しかし、丸太の状態での水乾燥は、年単位で時間がかかるため、背割れや反り止めで対応することが一般的になりました。
建ててからも生き続ける無垢材には、様々な工夫が施されています。
木についてもっと知りたい、木の家の良さを感じてみたいという方は
ぜひコスモの木の家(展示場)へお越しください。
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株式会社コスモ
愛知県豊明市栄町内山67番地42 水曜定休
0120-33-4846